「じゃあ、入れさせてもらいます」
　早苗は律儀にそんなことを言ってから、宮越の肉棒を片手で掴み、その上に自分の股間を宛がった。
「はぁ、はぁ、はぁはぁ、はぁぁぁっ」
　早鐘のように息を荒げながら、早苗はゆっくりと腰を落としていく。
　やがて、天井に向かって高く勃起した肉棒の先端が、興奮にひくつく早苗の陰裂にヌチュッと触れた。
「ひあふっっ！」
　亀頭が膣口をぐぼりと押し広げる感触に、早苗の体がヒクンと硬直する。
「そのまま全部入れて」
「は、はひぃぃ……ンッんんっ、あっ……かはっ……あっ、ぁっ、あぁ……入って……ンッ、くるぅうっ」
　宮越の怒張が早苗の意志でヌブッ、ヌブッと膣内に入っていく。
「あぁ、ゥウン……す、ごいぃ……くぅぅ……おっきい……熱いぃ……あ、あぁ……すごい、こんなのぉっ」
　早苗は眉根を切なげに寄せ、陸に上がった魚のようにパクパクと息を詰まらせている。
「まだ、まだ入ってくるぅ……嘘ぉ、こんな奥までェ……だめぇ……オマンコ……広がってくぅ……ンンンン」
「その調子、もうすぐ全部だ」
「も、もうすぐ……全部ぅ……ンンッ、、んんぅーーぅッ……ひふぅぅっ！？　ンゥンンゥウンン！！」
　早苗のお尻が宮越の下腹に密着した瞬間、早苗の体重が肉棒に一気にかかり、膣奥がズブッと突き上げられる。
「ひはっっ……はぁっ……あっはっぁあ……なんなのぉ……これ……この感じ……こんなの……初めて……」
　正常位とは全く違う挿入感に、早苗は苦悶と恍惚が入り交じった、途切れ途切れの悩ましい吐息を漏らす。
　肉棒を全部入れただけで軽くイッてしまった早苗は、宮越に両手で抱きついて体をピクピクさせている。
「相変わらずチンポにねっとり絡んでくる極上のオマンコですよ、奥さん」
「やめて……奥さんって、言わないで――え？　あ、あぁあ、わたしこれ……いやぁ、なんて格好……」
　早苗は宮越に抗議しかけたが、間近に見下ろす宮越の顔、そのチンポに跨って抱き合う自分の姿に、心は羞恥で満たされてしまう。

「こ、こんなっ、ヒフッ、お、お野菜をあ、アソコに入れるなんて……おかしいですっ、もうよしてっ……ンッ！」
　早苗な歯を食いしばり、両手両足を突っ張らせて、この野菜責めに必死に耐えていた。
「でも、早苗さんのオマンコ、キュウリに噛みついてきますよ、美味しい、美味しいって」
「美味しいなんてっ……あふっ、ンゥウ、食べ物を玩具にしてっ……こんなこと、ふ、不謹慎ですぅっ！」
　床の上には他にも愛液まみれのナスビやニンジン、太いソーセージが転がっている。
　それらは一通り、僕が見守る中で宮越に挿入されて早苗の膣肉を掻き混ぜた食材達だ。
「んぅうっ、んッ……んぅうっ、ふ、普通にしてくださいっ……かはっ、お野菜でっ、遊ばれるなんて、いやぁぁ」
「欲求不満の主婦が野菜を玩具にするのはごく普通ですよ？　聞いたことありませんか？」
「し、しりませんっ……そんな変態みたいなこと、わた、わたし、知りませんっ……もうイヤぁっ」
　宮越の言葉など信じられない早苗は、おぞましい現実を否定するように何度もかぶりを振った。
「そんな嫌がらずに、キュウリのブツブツがオマンコによーく擦れてるのが分かりますか？」
「い、いやぁ、そんらことっ、言わないで、気づかせないでっ、やっ、やぁあんっ！」
「ほーら、ゴリゴリ、ゴリゴリっ」
　宮越は、新鮮なキュウリの表面についたツブを巧みに使って、早苗の膣壁をこねくり回した。
「ら、らめえっ、こ、擦っちゃやぁっ、ゴリゴリひないれえっ、そのキュウリもう止めてぇえっ！」
　複雑な皺のよった膣壁と、キュウリについたツブツブが擦れ合って、泡だった愛液が膣内から溢れてくる。
「じゃあ、早苗さんは何を入れて欲しいんです？」
　宮越はキュウリの動きをぴたりと止めて、好色な目で尋ねる。
「はぁ、はぁ……え？　なにをって、え？」
　やっと一息吐かせてもらえた早苗は、朦朧としながら宮越を仰ぎ見る。
「キュウリはイヤで、何ならイイんですか。入れて欲しいもの、あるんでしょ？」
「はっっ……あ、ぁぁ……それは………でも私、い、入れて欲しいとか……そういうのじゃ……」
　早苗はかあっと顔を赤くしながら、モゴモゴと口の中で言う。
「よく聞こえないなあ。なら、もっとすごい野菜にしようかなぁ」
　宮越は開けっ放しになっている冷蔵庫をのぞき込む。
「お、ゴーヤだ。このぶっとくてゴツゴツしたのを入れたらオマンコ壊れますよ。もうガバガバの開きっぱなしだ」
「ひぃっっ！　やっ、ちょっ、あっ、ま、ま、待ってくださいっ」
　引きつった悲鳴をあげた早苗は、震えながらついに口を開いた。

「ゥッ……く……ぅ……あぅ…………ンン」
「―――そうそう、体をぐっと前に倒して、両手でオッパイを掴んで……そうそう！　それで俺のチンポを……そう、ギュッって挟んで」
「んぅっ、ふっっ……ぅうううううっっ！！」
　羞恥に耐えかねたような早苗の呻きが、バスルームに響く。
　早苗が、仰向けに寝そべった宮越に大股で跨り、屹立した肉棒を両の乳房の間に挟み込んでいた。
　パイズリだ。僕も何度も早苗にしてもらいたいと思ったパイズリを、あの宮越が……。
「良くできましたね。これがパイズリのポーズですよ」
「ほ、褒めないでください……あうぅ、こんな……恥ずかしい格好……信じられない……あぁ」
　早苗の豊満な乳房でも挟みきれない、グロテスクな巨根が胸の谷間からニョキッと頭を出している。
　自分の胸の真ん中から、その剛直が生えているような卑猥な眺めに、早苗は顔を真っ赤にしていた。
「くくっ、良い眺めだなあ」
「そ、そんなに……見ないでください……」
　早苗は羞恥と不安に満ちた顔で、宮越に言われるがままに脈打つ怒張を胸で挟み込んでいる。
「ひっぅっ……お、オチンチンが……んんっ、胸の中でう、動いて……あっ、宮越さぁん……」
「早苗さんの姿に興奮してるんですよ。極上のデカパイがいい感じに潰れて、俺のチンポをむっちり挟み込んで、最高だ」
「あぁああっンン！　本当にやめてください……いやぁ、恥ずかしすぎて……おかしくなりそう……」
　早苗の白い肌は羞恥で赤く染まり、男根に奉仕するこの格好をいっそう艶めかしく栄えさせる。
「それにしても、こんな立派な胸してるのに、パイズリしたことがないなんて信じられないですよ。課長と早苗さん、どうなってるんです？」
「なっ……あ、あるはずないです……こんなこと、普通の夫婦は絶対したりしません……変なこと言わないで」
「いやいや、こんなにデカパイの奥さんがいて、こんなに大きい風呂があるなら、毎日大人のお風呂屋さんごっこして貰うよなあ……普通は」
「お、大人のお風呂屋さん？　なんのことですか？」
　宮越が言ったのは、この手のサービスをよく行う――多分ソープランドのことだろう。僕は行ったことがない。
　もちろん、早苗にそれを察することなどできず、それでも淫猥な雰囲気を感じて、顔に不安を広げる。
「あの……わたし、いつまで……こうしてればいいんですか？　宮越さんが良ければ、もう止めていいですか？」
「まだ何も始めてませんよ。こりゃ本当に早苗さんにきちんと教えてあげないとね。このスケベな胸を使ったパイズリを」
　宮越は下卑た欲望を隠そうともせずに、早苗の乳房を見つめて舌なめずりをした。

「はぁ、はぁ……はぁ、圭輔さぁん……」
まさかここで？　ここでオナニーを？
驚愕する僕をよそに、早苗はずるずると洗濯機に寄りかかるように、しゃがみ込んだ。
「わたし……どうかしてる……昼間からこんな……あぁ、でもダメ……我慢できない……」
急き込むようにスカートと下着をずり下ろし、立て膝の両足を大きく拡げた。
薄い恥毛に覆われた、艶めかしい肉色の割れ目がぱっくりと口を開く。
すぐに股間を弄るかと思ったが、早苗は僕の想像を超える行動に出た。
「ハァ、ハァ……ハァ、圭輔さんの下着……汚れた下着……」
片手にもった僕の下着を熱っぽい目で見つめたかと思うと、
「んはふうっ！　んぅ～～～クンクン、クンクン」
なんとそれを自分の鼻に押しつけて、匂いをかぎ始めたのだ。
「んふーーーっ、んふーーーっ、あぁん、すごい、イヤラしい匂い……圭輔さんの匂い、んふーーふうーー」
僕が知っている妻の姿ではなかった。
普段の清楚さや恥じらいなど欠片もなく、鼻息も荒く僕の下着の匂いを嗅いでいる。
「んふっふっ……んんっ、あぁ……感じて……きちゃう……圭輔さんの……匂い……オチンチン……」
普段からこんな風にオナニーをしているのか？　これが早苗の女の一面なのか？
妻の現実を突きつけられた気がして、いつもとは違う生々しい興奮がこみあげてくる。
「フンッフッんふーーっ、圭輔さぁん……んっ、ああっ……ンッ、濡れてきちゃいましたぁ……っあぁつ」
僕の下着の匂いを嗅ぐうちに、大股開きにしていた股間の中心からとろりと愛液が溢れでてくる。
そこでようやく、早苗はローターのスイッチを入れて、秘裂に近づけていく。
「ハァ、ハァ……圭輔…さん……ハッハッ……」
それが僕の指の変わりなのか、早苗はブルブルと振動するローターをおずおずと割れ目に押しつけた。
「くぅうんっ……んっ、あっ、んっ、んーーーーっ」
早苗の眉が切なげに寄り、身体がピクンピクンと震える。
「くうん……んんっ、んぅう……圭輔さぁん……んっ、こんなに、こんなに……濡れてるの……あっんっ」
ローターの端を掴んだ早苗は、振動の頂点で肉溝を上下になぞっている。
「ひふぅ、んっ……ぬうっ、気持ち……いいっ、あぁ、気持ちいいですぅ……圭輔さんっ……ンンッ」
膣口からトプトプと溢れでる愛液がローターに絡みつき、早苗の切なげな喘ぎが高まっていく。
「はぁ、はぁ……んぅっ……お願い、んぅぅ……クリトリスも……んっ、弄ってぇ……そこ、そこぉ」
僕の匂いを嗅ぎながら、僕に抱かれる妄想でオナニーする早苗。
ローターを摘んだ指は、勃起した陰核に触れるか触れないかのあたりを、円を描くように動いている。
「あっ、くぅん……圭輔さぁん……そんな、焦らさないでぇ……クリトリス弄って欲しいの……ぁあ、お願いしますぅ」
妄想の僕はそうやっていつも早苗を焦らしているのだろうか。
「あっ、あっっ、あっ、あっ、ああああっっ」
早苗は淫らな一人演技で自分を高めていった後、その物欲しげに尖ったクリトリスにローターをギュッと押しつけた。