能美 早苗(のうみ さなえ)
cv.ダイナマイト
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亜美
あなたの妻で、最愛の女性です。最近少しふくよかになってきたことを自分では気にしていますが、世の中の大抵の男があなたに嫉妬するような容姿をしています。結婚した当初はまだ少女の面影を見せることも時折あったのですが、最近はめっきりと成熟した女の色香が濃くなってきました。年齢は26歳。6月25日生まれのかに座。
そんな誰もが羨む奥様と結婚して今年で四年目、結婚式の誓いを守り相変わらず相思相愛の二人ですが、ここ一年ほどまともな夜の営みはありません。あなたとしても奥さんを抱きたいのですが、自分のセックスが目の前の素晴らしい女性を満足させているのだろうか?とふと浮かべた疑問を引き金に、あなたは心因性勃起不全に陥ってしまいました。奥様はもともと性に関して奥手なので、あなたに抱いて欲しいとは思っていますが余り強くは言えないでいます。あなたを心の底から愛しているので浮気など考えもつきませんが、成熟した身体は日々欲求不満を募らせて、最近はあなたにはとても言えないような淫らな妄想にふけり、自分を慰めることも少なくありません。
彼女にとってはあなたが初めて付き合った男性で、初めてを奪った男です。彼女はあなた以外の男を知りません。ですから刷り込みされた雛のように、男とは皆あなたのようなもので、セックスも同じようなものだと思っていますが──
能美 圭介(のうみ けいすけ)※苗字変更可能
あなたです。中肉中背でそこそこ整った顔立ちをしています。年齢は38歳。ブランディングに定評のある外資系大手広告代理店“MCE”に勤務しています。
あなたは努力家で真面目です。タバコも賭け事もしませんし、仕事上の付き合い以外のお酒はほんの少したしなむ程度です。倹約家で、今は知り合いのつてで借りることの出来たマンションに住んでいますが、ゆくゆくは夢の一軒家を買うために積極的に自分のお小遣いを切り詰めたりもしています。(勿論、家には日々に困らない充分な額のお金を入れています)仕事は真面目にこなしますし、業績も上々。部下思いなので信望も篤く、そんなあなたを上司も認めてくれています。最愛の奥様との出会いは、そんな上司のうちの一人、郷野部長の紹介がきっかけでしたね。
愛しあう妻との日々にあなたは何一つ不満など持っていません。
……ですが、不安はあります。
恐らくどんな男性が見ても羨むような素敵な妻と、果たして自分は釣り合っているのだろうか。果たして自分は妻を満足させることが出来ているのだろうか。妻の初めての男性になったあなたですが、あなたも奥様が初めての異性です。お世辞にも女性の扱いに慣れているとは言えないあなたは、そんなことを考える余り心因性勃起不全へと陥ってしまい──結果セックスレスになってしまいます。夜の生活が無くとも良いのだと、あなたの素敵な奥様はそう言って微笑んでくれますが、あなたはそんな奥様に申し訳が無い気持ちで一杯です。奥様が妻である前に女であることを忘れているわけではないのですから。
このままだと浮気をされても文句は言えないと、愛する妻を疑うことに自己嫌悪しながらもあなたは考えてしまいます。そしてつい、こんなことを考えてしまうのです。
──見ず知らずの人間に抱かれてしまう前に、いっそ知人に妻の性欲の解消を頼むのはどうだろうか。
そんなばかげた妄想を叶えてくれる相手が都合よく見つかるわけもなく、今の所はそのゆがんだ想いを抑え込んでいるあなたですが……
宮越 亮一(みやこし りょういち)
あなたの部下の男性社員です。年齢は23歳。長身で浅黒い肌。一見細く見えますが、スーツの下の身体はその実筋肉質で逞しさと若さに溢れた整った体躯の持ち主です。整っていますが軽そうに見える顔をしています。女性社員には人気がありますが、年配の男性社員──特にあなた以外の上司の受けはあまりよくありません。
仕事は出来るのですが、その遊び人然とした容姿と雰囲気、そして実際に浮いた噂が耐えないことから上司には余り快く思われていません。あなたはそんな彼の能力は認めているので日頃からもう少し落ち着いてくれればと思っていますし、本人にも言っています。
ある日彼が新卒の女性社員とホテルに出てきたところを目撃したあなたは、彼を呼び出します。なぜならあなたは以前にも彼が──違う女性とホテルから出てくる所を目撃しているからです。女性関係であまりハメを外し過ぎるのはどうかというあなたのお小言を、彼は大人しく聞き入れます。しかしあなたは彼に注意しながらも、彼が実際に遊び人であること、女性の扱いに長けていることを知り『愛する妻の欲求不満を、彼に解消させてはどうか』という馬鹿げた考えを思い浮かべてしまいます。それがどういうことになるのかも分からずに。
そして、その結果……
郷野 和己(ごうの かずみ)
あなたの上司の男性社員で、役職は部長です。年齢は50代前半。背はあなたよりも低く、横幅は大きめで貫禄のある体型をしています。そして見事な禿頭です。
あなたの奥様は彼にとって古い友人の娘であり、小さな頃から可愛がってきた自分の娘同然の存在です。奥手な娘に真面目な男性を紹介したいという友人の頼みから、日頃可愛がっているあなたのことを思い出し、二人を引き合わせることになります。
また、超がつく愛妻家で内外に知られており、あなたのことを社内で二番目の愛妻家と言います。(一番は自分と言い張っています)学生時代はワンゲル部に所属しており、趣味は登山。今も休みを取っては山登りに勤しんでいるため、一見だらしない体に見えて、スーツの下は意外にもがっしりと筋肉質な身体を隠しています。
……あなたは知りませんが。
若い頃はあなたの奥様のお母様に淡い片思いをしていた彼は、その片思い相手に年々似ていくあなたの奥様に、時折ドキリとさせられています。
勿論、部下の妻に女を感じているなどと、そんな許されないことを彼が言うわけもありません。あなたも、そんな彼の想いには気付いていません。
ですが……