「あ、あううっ……んはああぁ……」
ぎしっ──。
ベッドのスプリングを軋ませ、白いシーツの上に茉莉花が四つん這いになる。
「おおぉ……」
まるで犬のような、下品なポーズ。
完熟の豊臀が挑むように突き出され、臀裂の底までパックリと覗かせている様が猥褻だ。
「ん……ぐ……ごくん……」
思わず生唾を飲む。茉莉花に続いてベッドにあがり、四つん這いの人妻の背後に膝立ちになる。
「……ああぁん、恥ずかしぃ……」
私の生温かな鼻息を尻肉に感じたか。茉莉花は早くも悩ましい声をあげ、巨大な水蜜桃みたいな肉尻をプリプリとくねらせる。
褐色の肉肌からは、今日も美和子の体臭とは明らかに異なるアロマが、濃密に立ちこめた。
羞恥に悶えて尻をくねらせるたび、形の良い美爆乳がたぷんたぷんと肉を波打たせる。
勃起乳首が今にもベッドシーツを擦りそうだ。
「恥ずかしがることなんてないですよ。とても綺麗で、魅力的です……茉莉花さんとオマンコできないのが悔しいですよ」
「――よ、良夫さん!? ダメ、ですからね。お尻の、使い方……お教えするだけですよ……」
「分かってますよ。で……まずは、どうするんですか?」
私は、眼前の卑猥な光景にネットリした視線を向けながら、茉莉花に聞く。
「うっ……! あの……お、お尻でする、前に……まず、お尻のなかを、その……き、綺麗に、する必要が、あります……」
恥ずかしすぎる解説をさせられ、茉莉花の言葉はそれまでにも増してぎくしゃくする。
「綺麗にするって……具体的には?」
私は「正解など一つしかない」と知りながら、白々しく尋ねる。
早くも行為は、羞恥プレイの様相も帯び始めていた。
「で、ですから……か、か……浣腸、とか……そういうものを使って、き、綺麗に、するんです……」
褐色の美貌が、いたたまれなさそうに赤味を増す。
そんな茉莉花の凄艶な様に、私は妖しい昂ぶりを覚える。
「ははあ、なるほど、浣腸ですか。今度はぜひ、茉莉花さんが浣腸でお尻の穴を綺麗にするところも見せて下さいね」
私は柔らかな肉尻をそっと掴み、指を窄めては元に戻す揉み方でネチネチと愛撫する。
「ひっ……! いっ、いや……! そんなとこ……見せられません……! あん、いやん……」
茉莉花は恥ずかしそうに声を上ずらせ、私のねちっこい愛撫をいやがってさらにダイナミックに尻を振る。
「そうですか。それは残念だなぁ……で、その次はどうするんです?」
「……えっ? あっ……い、いきなりだとつらいので……その、準備……準備をします……」
「準備?」
「え、ええっ……だから……指、とか……道具で……その……マッサージ、みたいなことを……」
「ははぁ、なるほど。マッサージね。茉莉花さん、道具って?」
「ううっ……バッグのなかに……」
「バッグか。バッグ、バッグ、と……」
私は次第にワクワクしながら、ベッドの脇に置かれたハンドバックから、ローションとアナルバイブを取り出す。
「それにしても、茉莉花さんがこんないやらしいものを持っているなんて、それだけで興奮しますね」
「――ちっ、違いますっ! ……そ、それは、全部ボブのです……!」
私が手にしたものを見て、茉莉花は恥ずかしそうに否定する。
ムキになって取り乱し、否定するさまが愛らしく、牡の嗜虐心を刺激した。
「ふむふむ、そうですか。いや、それはともかく、いきなり道具というのも何だか味気ないですね」
「……えっ? きゃっ――!」
「ひっ――! な、何を……良夫さんっ!? あっ……あっあっあっ……ッ!」
「ぴちゃぴちゃ……おぉ、これはたまらない。んっんっ……ねろねろ、ねろっ……」
「ひいんっ……! あん、いやん……ああああぁぁっ……」
──我ながら。
我ながら、変態的過ぎるだろうかという戸惑いは、一瞬で頭のなかから消えていた。
綺麗なピンクに淡い色調のブラウンを混ぜたような、可愛らしいシワのすぼまりを見た瞬間、私は隣人妻の肛門に舌をにゅるりと差し込んでいた。
「はぁっ……! ンンっ、あっ、ああぁぁ……っ、う、嘘ぉっ、良夫さんっっ、ンンン……!」
信じられないという声と、あからさまに湿り気を増した吐息。
それが、ケツを悩ましく振りたくる茉莉花の口から、次々こぼれ落ちていく。
「ああぅ、はぁぁ~~っっ、んふ、んふ、んふぅ……ッ、だめ、だめですっ……ぁぁぁ……っ!」
「ねりゅ……ねりゅねりゅ……ダメと言われても、何がダメなのか分かりません。ちゅぼちゅぼ、ねろねろねりゅぅッ!」
「はぁぁ、はぁぁ……ンッ、何をって、そんなのっ、決まってっ……あっあっああぁ……っ!」
分厚い舌を茉莉花の肛肉にぬぷりと差しこみ、ネリュネリュとくねらせる。
思いきり尻たぶを左右に広げ、アナルを横長にひしゃげさせた。
放射状に伸びたたくさんの肉皺がいやらしく突っ張り、真ん中の肉穴が喘ぐようにひくつく。
「あ、あん、やだっ……舐めないで……恥ずかしいです……あん、んふぅんっ……あっあっあっ……あっあっあっあっあっ……」
「ピチャピチャ……茉莉花さん、ソープの味がします。浣腸した後、自分で穴を洗ったんですか? 穴を……ピチャピチャ……ぢゅぷ、れろれろ……」
「や、やだっ……いやらしい言い方しないで下さい……あん、舐めないで……いやん。いやいやっ……はふぅぅんっ……」
茉莉花のアナルの味や匂いを堪能しながらアニリングスをする私に、茉莉花は強く恥じらい、ベッドシーツを手で引き絞る。
「あぁん、やめてっ……舐めちゃイヤン……恥ずかしいですゥゥンン……ふはっ、んふぅわあぁんっ……」
(おぉ、茉莉花さん……)
茉莉花は『いや、いや』とせつなそうに言いながらも、本気で逃げようとはしない。
羞恥しながらも感じていることが伝わってきて、私はいっそう興奮する。
「おぉ、これはすごい……ピチャピチャ、れぢゅぷ……ねろねろ……ねろねろねろ……」
「あふぅぅんっ……やめ、て……ああん、あんあん……くふうん、んふぅぅん……」
さんざん肛門を舐めしゃぶられ、うっとりした声をあげてしまう茉莉花。
口先ばかりの抵抗とは裏腹に、茉莉花のアナルは私の舌を愛おしそうに締め付けてくる。
「はぁふッ……はあぁあ……ぁぁぁ~~っ、くうっ、くうっ、くぅぅぅ~~ン……!」
カクカクッ、カクカクッと膝を揺らしながら、茉莉花はいよいよ感に堪えないという吐息をまき散らしはじめる。
たっぷりとほぐれている。そう表現するのがぴったりなほどに、アナルはいやらしい収縮を繰り返していた。
私はひくつく秘肛から、ようやく舌をちゅぽんと抜き取る。
「んはうぅぅんっ……はぁはぁ……はぁはぁはぁ……」