シノザキ ミワコ
篠崎 美和子
(CV.御苑生メイ)
主人公:篠崎良夫(あなた)の最愛の妻。
あなたよりもひとまわり若い、近所でも評判の美人。
年齢は32歳。
はにかみやの箱入り娘で、女子校女子大と多感な時期を過ごしてきた為か男に慣れておらず、何となく男性と壁を作りがちであり、そのために高嶺の花的な空気を作り出してしまっていて、それが原因で男性とまともに付き合うことも無いままバリバリのキャリアウーマンとして20代後半を迎えて──そんなところに、どことなく父親と似た空気を持っているあなたが同じ職場に上司として配属されます。
男慣れしていない自分が、初めて打ち解けて、素直に話すことの出来る男性。そんな小さな秘密を明かされたその後に、二人の仲が深まるのは必定でした。鉄の女と異名をとるほどに仕事に打ち込む女帝が、あなただけの可愛い新妻になったのは、付き合い始めてから2年後。彼女が29歳と11ヶ月を迎えた日のことでした。
そんな幸せの絶頂から2年と少々が過ぎた今も、2人はまるで新婚夫婦のような仲睦まじさを保っていますし……それに奥様のほうは、そろそろ愛する旦那様の子供が欲しいかなとも思っています。
……ですが、そんな彼女にも小さな、ほんのささいな不満はあります。それは、最愛の夫がいついかなる時も優しすぎること。
時には自分のことを欠片も気遣わず、乱暴に、逞しく、オスそのものの衝動を剥き出しにして抱いて欲しい──オンナの悦びをあなたに与えられて4年目の肉体が、そんなメスを剥き出しにした欲望をじくじくと子宮の底に渦巻かせていることに、美和子は自分自身でも気付いています。
けれども、そんなことを打ち明けてしまっては、自分がまるで恥も理性も無い動物になってしまったようで──そんな動物じみた自分がいることをあなたに知られては幻滅されてしまいそうで、打ち明けられずにいます。
marika O'Hara
マリカ・オハラ
御原 茉莉花
(CV.花南)
篠崎家の隣室に住んでいるオハラ家の夫人。
美和子に負けず劣らず熟れた胸や尻を持ち、絹のように滑らかなビターチョコレートの肌に全身を包んでいるエキゾチックな美人。年齢は30歳。
日本に惚れ込んで帰化したアフリカ系アメリカ人の両親から生まれた、日本生まれ日本育ちの生粋の日本人。名前を漢字で書くと、御原茉莉花。茉莉花という名前は黒人女性の定番である“Jasmine”が由来だとか。旧姓は望願(もうがん)で、由来は“Morgan”。篠崎家夫婦と同じく、新婚2年目を絶賛満喫中です。
見た目から底抜けに明るくノリが良い女性ではないかと思われがちで、普段は実際に明るく元気で若々しいキャラクタで通っているのですが、実際は非常にしっとりとした、古風な日本人女性を思わせる性格をしています。
夫のことを心の底から愛しており、夜の夫婦生活も好んで受け入れているのですが、もう少し丁寧に──言い方を変えればねちっこく愛されることをどこかで望んでいます。歳を経るにつれて自分の性欲がどろどろと、ねっとりとしたものになっていることに気付いているのですが、それが変態的な性質なのではないかという不安から夫に言えずにいます。
Bobby O'Hara
ボビー・オハラ
篠崎家の隣室に住んでいるオハラ家の主人。年齢は34歳。
オスとしての優勢な遺伝子だけを集めて作ったような、逞しくしなやかな肉体をしています。同時に、二ヶ国語を自由に操るインテリでもあり、顔も悪くなく、性格も軽妙洒脱。職業は作家兼翻訳家で、幅広い話題は他者の興味を惹きつけてやみません。野生と知性の同居した、たいていのメスに魅力的に映るオス──そんな男性です。ちなみに、眼鏡は少しでも大人しく知的に見えるようにという理由でかけている度無しの伊達です。
マリカの両親と同様に、日本贔屓がこうじて帰化したアフリカ系アメリカ人で、名前を漢字で書くと、御原暮日入となります。帰化する際に夫婦で考えたこの当て字は夕焼けを表現しており、ワビサビやゼンを感じると大変お気に入りだそうです。
あなたとは年齢を超えて「ボブ」「ヨシオ」と呼び合う気心のしれた仲で、ちょっとした暇を見つけては二人で仲良くウォーキングをしたりサウナに行ってみたり、お互いの書斎でグラスを片手にチェスや将棋やトランプその他テーブルゲームに興じています。出会ってから2年ほどしか経っていないにも関わらず、お互いに相手を10年来の親友のように扱っています。そのためか、最近はお互いあまり他人には言わないような、相当に深い話題までを口にするようになっています。例えば、夜の夫婦生活について──なども、赤裸々に打ち明けあったりするようになりました。
愛妻が何となく夜の生活に満足していない空気を感じていて、それもあって良夫から持ちかけられた一夜限りのスワッピングを受け入れます。夫婦生活のためという建前の裏に、隣夫婦の魅力的な熟妻──美和子と大っぴらにセックスが出来るのだという後ろ暗い悦びがあることにも、勿論気付いています。
シノザキ ヨシオ
篠崎 良夫
物語の主人公──つまりあなたです。
東京に本社を置く老舗中堅ゼネコン「熊倉建設」の開発企画部長を務めているあなたは、後厄を無事にやり過ごしたばかりの44歳。近所でも評判の美人妻のあまり冴えない夫として有名です。
盛大に後退した額、結婚してからますます膨らんできたお腹、愛嬌はあるものの格好良いとは言えない面立ち……にも関わらず、誰がどう見ても奥様があなたを心の底から愛しきっているのが伝わってくるような姿がご近所の至るところで目撃されていて、それが世の独身男性や既婚男性の嫉妬や羨望をこれでもかと集めています。
「世間の好みとはずれるかもしれないけれど、わたしにとっては最高に格好良い王子様なんですもの」なんて、はにかみながら言われてしまっては、奥様に密かに横恋慕している商店街の店主たちも僻まずにはいられません。あなたも勿論、そんな奥様のことを、自分には勿体の無いくらいに最高の妻だと公言してはばかりません。
……そう。奥様は、あまりに素敵過ぎるのです。
だから、あなたはいつもどこかで不安です。
自分が奥様に相応しい男なのか。自分は奥様を満足させているのか。
自分は夫の義務と役割を、きちんと果たせているのか。
例えば最近、奥様はどこか自分とのセックスにマンネリを感じているような、そんな気はしないか。
もしかして自分は、自分との結婚は、飽きられてしまっているのではないか。
そんな不安とマンネリを解消したくて。
奥様が、あなたのことを揺ぎ無く愛しているという証明が欲しくて。
自分でも、何をどうしたら良いのか分からなくて。
あなたは、アルコールの熱が燻る頭のなかでこねくり回した馬鹿げた妄想を、口にしてしまいます。
「なあボブ……君は、美和子とセックスしてみたくはないかい?」