b_chara.jpg

50_500_cl.pngcha_yukie.jpg
藤嶋 幸枝 フジシマ ユキエ
(CV.ヒマリ)
藤嶋家長男、優介の嫁。
年齢は28歳。

優介と同じ病院に勤めていた元看護士。優介同様に、おっとりと優しい性格で、天使のような看護士として患者から親しまれていた。勤勉誠実な内科医として病院の内外で親しまれていた優介と、数年越しの職場恋愛の末に結婚。結婚後も天職と言ってはばからない看護士を続けるか続けないかを相当に迷ったが、喜んで激務に身を投じる優介を心身ともにサポートするために、専業主婦となることにした。現在は白衣をエプロンに替え、結婚3年目にしてまだ新婚当初のような初々しさを残した可愛らしい奥様としてご近所で評判である。静香とは「静香さん」「幸枝さん」と呼び合い、仲も良好。二人で一緒に家事をしたりしている。

涼人のことはそれほど心配したり、うとましく思ったりはしていないのだが、彼女が頻繁に変わっていることだけはもう少し何とかならないのかしら……と思っており、いつか涼人にぴったりの女の子が現れればきっと落ち着いてくれるのではないかとも思っている。

一回りも年上であり、なおかつ医者という激務をこなしている夫は、家に帰れば食事をして寝てしまう毎日を送っている。必然、夜の夫婦生活はとんとご無沙汰になってしまっている。優介に処女を奪われて以降、むらむらとした何かが突然に腹の奥底で渦巻いているような気分になることがあり、自分はもしかして本当は淫らな女なのではないだろうか……と、気にしている。

50_500_cl.pngcha_shizuka.jpg
藤嶋 静香 フジシマ シズカ
(CV.榊木春乃)
藤嶋家次男、誠生の嫁。
年齢は34歳。

誠生と同じ私立学園に勤めていた元教師。真面目で堅物な数学教師である誠生に相応しく、同じく真面目でお堅い美人英語教師として評判だった。兄夫婦と同じく、数年越しの職場恋愛の末、受け持っていた生徒達が卒業するのと同時に寿退職。元教え子や職場の同僚達に祝福され、惜しまれつつ専業主婦となる。

真面目で誠実な兄たちに比べて、全体的に軽い涼人のことを心配半分不安半分。誠生や自分が教鞭を取っている/取っていた学園の生徒でもある涼人が、いつか夫に迷惑をかけてしまうのではないかと漠然と不安視している。

誠生とするまでは処女であり、誠生も静香とするまでは童貞であったので、キスと軽い愛撫をした後に正常位で繋がるような大人しいセックスしか経験したことがない。そしてそんな大人しいセックスですらも、仕事が忙しく家に帰ればすぐに寝てしまう夫のために殆ど出来ていない。かといって、私学の教師がどれほど忙しいかを知っており、なおかつ奥手な静香に疲れきって寝ている夫を誘惑するようなことが出来るわけがなく……元々性欲が強くはない静香ではあるが、じりじりと欲求不満をつのらせてしまっている。

50_500_cl.pngcha_yusuke.jpg
藤嶋 優介 フジシマ ユウスケ

藤嶋家長男。
年齢は40歳。

拓篠医療大学病院(拓篠=たくしょう)に勤務している内科医。優しく献身的な性格で医者は天職だと思っており、連日の激務をまったく苦にせずに働いている。それも幸枝のサポートあってこそだと理解しているので、疲れていつも早く寝てしまうことを申し訳なく思っている。

仕事が忙しいのもあるが、何よりもの凄い奥手で女慣れしておらず、同じ職場で働いていた幸枝にプロポーズするまで四年掛かった。

実母は優介が16歳の頃に交通事故で他界しており、三男の涼人は父親の再婚相手が産んでいる。そんな事情で涼人一人だけ母親が違うが、そんなことを全く気にした様子も無く優介は末弟を可愛がっている。

50_500_cl.pngcha_masaki.jpg
藤嶋 誠生フジシマ マサキ

藤嶋家次男。
年齢は38歳。

私立拓篠学園にて教鞭をとっている数学教師。数学教師らしく真面目でお堅い性格なのだが、歳の離れた弟である涼人には少しだけ甘い。元々性に対しては淡白で、プラトニックな夫婦生活でも充分に満足出来てしまっているため、女の欲望にじりじりと火がついている静香とは反対に、40歳を前にして既に枯れ気味である。

50_500_cl.pngcha_ryoto.jpg
藤嶋 涼人
フジシマ リョウト

藤嶋家三男。
そしてこの物語の主人公──つまり、あなた。

私立拓篠大学一学年に在籍して、モラトリアムを堪能している大学生。真面目、誠実を絵にしたような兄達と違って、どことなく軽くてナンパでちゃらんぽらんな性格。軽薄そうな雰囲気はあるものの顔は実際かなり良いので、遊び相手としての人気は高い。現在複数の女性とセックスだけの割り切ったお付き合いをしており、中には涼人と会うたびにお小遣いを下さる年上の女性もいる。別に自分から求めているわけではないのだが、もらうものはもらうという性分なのであり難く頂戴している。その代わり、女性が満足するまで幾らでも「お突き合い」することにしている。

良い女を見れば即セックスに思考が結びつくような下半身先行型の性格をしているのだが、一つ屋根の下で暮らしている極上の女二人に手を出す気は無い。母親も違い、歳もだいぶ離れている弟の自分を、二人の兄はとても可愛がってくれたからだ。

──そう。手を出す気など無かったのだ。本当ならば。