「あはは。そんなに恥ずかしそうな顔してるってことは、これから何をさせられるのか……分かっちゃった?」
「ふぇ……フェラチオ……させるつもりなんでしょう……」
「おっ。さすが元学校の先生。物知りだ。スケベ知識も豊富なんだなあ」
「……っ」
静香さんがますます恥ずかしそうな、そして悔しそうな顔をする。
頭の良い人だから当然皮肉も通じるわけだ。
だが自分が全ての責任を取るという決意からか、きつく唇を噛みしめながらも、
俺に反抗するようなことはしない。
「で、実際にしたことはあんの?」
「な、無いわよ……誠生さん、そういうこと、して欲しがらないから……」
「へえ!」
俺はわざとらしく驚いてみせる。
「誠生兄ぃも勿体無いなあ。こんなエロい唇、男なら突っ込みたくなって当然なのに」
「……っ。あ、あの人のことは言わないで…頂戴」
「へえ? 罪悪感てやつ?」
「あの人は、素晴らしい人よ…こんなところで口にされるような人じゃないわ。軽々しくあの人を穢さないで」
「なるほどねぇ。そりゃ立派な人だよ。俺も認めるさ。尊敬もしてる。でも…その立派さが祟って、俺の目の前の人は欲求不満になってるわけだけどね?」
「……っ」
図星をさされた静香さんが身を固くするが、それでも夫の名誉を守ろうと沈黙を守る。
まあこの程度でいいだろう。
「でもまあ、そのおかげで静香さんのファーストフェラをゲット出来るんだ。感謝しないとね」
そんなことを言いながら、俺はかちゃかちゃとズボンをおろし、
ジッパーを下げていく。
ずい……ッッ!
「……っっ!」
堅く張り詰めた長槍のような怒張を、静香さんの鼻先に突きつけると、
静香さんは一瞬表情を強張らせて、すっと視線を横に逃がす。
ただ、その呼吸はたったそれだけのことでハァハァと荒くなり、熱を増していく。
「…すん……ふっ……っ…」
意識的にか無意識的にか、静香さんの鼻がすんすんと、控えめに鳴る。
「男の良い匂い、するでしょ?」
「くっ、臭いだけだわ……こんなの」
「はじめは皆そうなんだけど、そのうちこの匂いを嗅ぐだけでさあ、盛っちゃうようになるんだよ」
「バカなことっ、言わないでちょうだい…わたしは絶対、そんな風にならないから…」
「へへえ? ……ま、そんな議論は置いといてさ、ほら静香さん、こっち見てよ。静香さんのために勃起してるチンポなんだから、きちんと顔合わせしないと……それそれぇ♪」
笑いながら左右に腰を振る。
長竿が下品にぶるんぶるんと揺れる。
「わっ、分かったから……そんな……っ、振らないでちょうだい……っ」
あまりに下品な光景に、静香さんが声をひそめながら抗議する。
「そんじゃ、ちゃんと面談、よろしく」
「………っ………く………」
俺の怒張がまっすぐ突きつけられるのと同時に、震える瞳が再び正面を向く。
「……は……ぁ……っ」
怒張の切っ先と、静香さんの目が合う。
「っ……ご……くんっ……」
兄嫁の白い喉が、驚くほど大きな音を立てる。
じっとりと汗ばんでいく肌と、赤くなっていく頬を見ながら、
俺はにやにやと語りかける。
「これがこの前、静香さんにたっぷりと女の悦びを与えたチンポ君ですよ。意外と可愛い顔してるでしょ?」
「……しゅ、醜悪だわ」
「あらら、ひどいこと言うなあ。その醜悪なのにたっぷりと可愛がってもらったくせにさあ」
俺は笑いながらも、その目をすうと細くする。
「……っ」
獲物を見下ろす爬虫類じみた俺の視線に、静香さんが一瞬身をすくめる。
「まあ今日は逆に、その醜悪なのをたっぷりと可愛がってもらうんだけどね。物知りだけど、やり方は良く知らないと。まあでも大丈夫」
「今から、物知り先生にフェラチオの実技指導をしてあげるからさ。まずは…そうだな、先端を舐めてもらおうか」
「……ちろ……れろ…………ちろ………」
静香さんが恐る恐る手で俺のチンポを握ると、小さく突き出した舌で
先端を舐めはじめる。
「あー………いいねぇ………へったくそだけど、こんだけいい女に舐められると、
そんだけで、俺のチンポもご機嫌だ」
「そんなの…うれしくも何ともないわ…れろ……ちろ……」
自分から幸枝さんの身代わりになると言うだけあって、抵抗や拒否感は見せず、
羞恥と恥辱に頬を赤くしながらも、静香さんは先端を舐めていく。